調布市議会議員 内藤 美貴子事務所、内藤みき子、公明党
調布市議会議員 内藤 美貴子事務所、内藤みき子、公明党

議会報告

議会報告

令和4年第1回(3月)定例会
[2022-03-22]

今議会は2月28日より開会し、3月8日に一般質問いたしました。
今回の質問は、「公園・緑地の機能再編整備」 について、「男性の子育て参加促進」についての大きく2点、質問いたしました。

1.「公園・緑地の機能再編整備」 について
(背景)
高度経済成長期以降に整備された公園には、当時、子どもの人口が多かったこともあり、ブランコや滑り台、砂場など、いわば3点セットの遊具が設置された公園が多く、同じ地域に重複していることがあります。
しかし、地域の人々の年齢構成やライフスタイルの変化などに伴い、ボール遊びができる公園や健康遊具が配置された健康づくり型の公園、かまどベンチ等が配置された防災型の公園など、公園に対する人々のニーズも変化しており、これまでの公園のままでは利用者する人がますます減少し、まちの賑わいの創出や地域コミュニティ の低下にもつながっているという現状があります。
そこで市では、平成27年4月に「調布市公園・緑地機能再編指針」が作成され、小規模な公園・緑地が多く、1つの公園等では様々なものを取り入れることが困難な状況だとして、同じタイプの公園が集まらないように機能を分散し、適正に配置していくとの考え方が示されました。

(1)「今後の機能再編整備計画」について

ア.実施計画について

(背景)
平成27年6月議会で、公園の機能再編整備における今後の展開について質問したところ、答弁では、「一定程度の広さの地域での整備案をお示しする」との見解が述べられました。
その後、平成29年5月に「調布市公園・緑地機能再編整備プランが作成され、3つの大型公園等がある区域が選定され、整備が進められています。
プランには、「市内全体の進め方については今後、まちづくりの進捗、遊具の更新などを考慮しながら、別途、整備プラン(案)を作成し、順次取り組みます」と記載されています。

(問)今後の機能再編整備計画」について、市の基本的な考え方、具体的にどの地域から、いつまでに、どういったスケジュールで行っていくのか等を明らかにし、実施計画を早急に作成していくべきではないか。

イ. 公園施設長寿命化計画との整合性について

(背景)
自宅近くに堂山児童遊園がありますが、昨年古くなった遊具から大型のアスレチック的な遊具に取り換えられ、連日子ども達や親子連れで賑わうようになりました。遊具は、公園施設長寿命化計画に基づいて交換されています。しかし、私が住む北部地域では、どこに、どういった配置をしていくのか、まだ機能再編の整備プランも立てられていません。

(問)この公園のように公園施設長寿命化計画に基づいて遊具が交換された公園については、機能再編で示されている「遊び型」のタイプとして位置づけ、配置していくのか。

(問)公園施設長寿命化計画による整備と機能再編整備については、どのように整合性を図っていかれるのか。

ウ.遊具の交換に伴う他の設備についての対応について

(背景)
「あずまや」は、柱だけで屋根には日よけになるような物が設置されていない。ベンチも、古くて汚い状態で、ここに座っている人を見かけたことがありません。市では、「みんなが集い憩いの場となる魅力ある公園づくり」と謳われており、高齢者の方々がちょっと一休みできたり、市民の交流の場になったりと、憩いの場となるような公園を目指すべきではないでしょうか。

(問)新たな遊具に交換・補修する際には、公園に設置されているベンチ等の設備につきましても交換等して、老朽化への対応もあわせた公園整備を行っていくべきではないか。

(2)障害児が遊べるインクルーシブ遊具の配置」について

(背景)
まちづくりでは、障がい者や高齢者にとって暮らしやすい「バリアフリー社会」あるいは、誰もが暮らしやすいユニバーサルデザインのまちづくりが進められています。
これをさらに一歩進めようとしているのが「インクルーシブ社会」といった多様性を認め合う社会で、SDGsの目標の1つになっています。
公園におきましても、欧米ではインクルーシブな公園づくりが広がっており、これは、障害を持っていてもみんなと一緒に遊べるインクルーシブ遊具が設置されている公園で、日本では2020年3月に国内初のインクルーシブ公園が世田谷区の砧公園の一角に誕生しました。
その後、全国に広がりを見せていますが、都内では、豊島区が2020年9月、渋谷区では2021年7月、近隣の都立府中の森公園でも2021年10月にオープンしました。

(以下、インクルーシブ遊具等の説明)

・身体を支えることが難しいお子さんでも遊べる「サポート付きのブランコ」
・回るイスで、車いすから乗り降りがしやすい高さに設定され、寝そべることができるので体を支えることが難しいお子さんでも楽しむことができる。
・車いすに乗ったまま遊ぶことができる大型遊具。
・車いすに乗ったまま砂遊びができる遊具。

子どもは遊びを通して成長します。同じ場所で遊ぶことで、互いに違いがあることを理解することができます。このように‟全ての子どもが同じように遊べること。同じ楽しさを味わえること“というインクルーシブの視点で、公園の環境を整えることが重要ではないでしょうか。「調布市公園・緑地機能再編指針」には、時代の変化や多様化するニーズに対応できるような公園づくりを目指していると思います。

(問)障がいのある子も無い子も共に一緒に遊ぶことができるインクルーシブ遊具についても、今後は遊び型機能の1つとして配置していただきたい。考えは。

また、調布市でも、障害を持っていても遊ぶことのできる遊具が配置されている公園があるとお聞きしましたが、どこに、どういった遊具が設置されているのか市民には周知されていないと思います。そこで、市のホームページの公園一覧への記載、子育てに関する情報誌 “元気に育て‼調布っ子”に掲載されている“子どもが遊べる公園マップ”への記載。さらに、豊島区では、区内にある身近な公園にも積極的にインクルーシブ遊具が設置され、どこの公園にどんな遊具が設置されているのか、遊具の写真も掲載されていまして、インターネットで検索することができます。

(問)これらを活用して市民への周知に取り組んでいただきたい。見解は。

2.「男性の子育て参加促進」について

(背景)
2015年8月に「女性活躍推進法」が成立しましたが、その背景には、育児や介護のため第1子の出産・育児をきっかけに退職をする女性が6割に上っているという現状がありました。
働き続けたい女性が諦めなくてもすむ職場の環境づくりが重要であり、家事や育児の負担が女性に集中している生活スタイルを変えていくことであります。
そこでカギとなるのが男性の育児休業取得率を高めることであります。このため、育児休業法も数回にわたり改正され、父親の子育て参画がバックアップされています。そこで、本市の取組み状況について伺います。

(1)「男性職員の育児休業取得」について

(背景)
かつて、調布市の男性職員の育児休業等の取得率は、平成17年度は何と0%、18年度から20年度までは一桁代が続いていることに市として目標値を定めています。平成21年度は目標10%、平成26年度には倍の20%、現在では65%にまでアップされました。市では、育児休業取得の促進に向けて、育児ハンドブックや制度を周知するためのリーフレットの作成、育児をしている職員の体験記などを掲載した”パパ・ママ子育て通信の発行など、様々な情報提供やサポート体制等に取組み、令和2年度の育児休業取得率は100%を達成されたと伺っています。

(問)取得日数については短期間の取得が多いという印象を受けます。今後、長期取得できるようにするためには、どういった取り組みが必要か。これまでの取り組みについて現状と見解は。

(2)「男性職員の男性版産休の取得促進」について

(背景)
通常の育休に加えて、男性が妻の出産直後に計4週間取得できる「出生時育児休業」(男性版産休)の導入などを盛り込んだ改正育児・介護休業法が昨年の令和3年6月3日に成立しました。早ければ今年の10月に新制度に基づき取得できるようになるといわれています。

また、2021年度から5年間の「第5次男女共同参画基本計画」において、出産直後の休業の取得をさらに促進するために‟男性の産休取得促進“の新制度が反映されました。具体的には、男性版産休は、妻の出産後8週間以内に男性が4週間まで育休を取得することが可能で、2回に分割することもできます。
勤務先に休業を申し出る期限も通常の育休の「1カ月前」よりも短い「2週間前」となります。
出産直後の女性は、ホルモンバランスの崩れや睡眠不足で「産後うつ」のリスクが高くなっており、この間に夫が育児休業を取得し、一緒に育児をすることが大きな支えになります。

(問)育休対象者に制度の周知や取得を促していくこと。さらには、取得しやすい職場の環境づくりについて、どのように取り組まれていくのでしょうか。

(問)今後は男性職員の育休取得率だけではなく、具体的に取得日数も公表していただき、育休取得の見える化を図っていただきたい。見解は。

(3)「男性の家事・子育てへの参画支援」について

(問)国では、男性の家事・育児支援を促進するため、全国自治体で行っている好事例が紹介されています。家事や子どもとの遊び方、ベビーマッサージの仕方、子どもの命命を守るなど講座など、多岐にわたっています。
調布市でも、男性向けの育児を応援する講座が開催されていますが、こういった様々なノウハウが習得できるよう、連続講座あるいはテーマごとの定期的な開催が必要ではないか。

(問)出産直後の女性のサポートが必要不可欠であります。出産直後の女性の心身の状態から、どのような言葉をかけたらよいのか、どんなサポートが必要なのか。こういった助言が何よりも必要かと思います、そのために産後ケアのエキスパートである”助産師による講座“の開催も定期的に実施いただきたい。見解は。
(問)これらの講座について男性職員への周知や講演内容を映像で視聴できるようにする等、家事・育児への参画支援に取り組んでいただきたい。見解は。



岩手県宮古市にあるインクルーシブ公園です! 

障がいをもっていてもいなくても、一緒に遊べる「インクルーシブ遊具」です!




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