調布市議会議員 内藤 美貴子事務所、内藤みき子、公明党
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議会報告

議会報告

平成30年度一般会計歳入歳出決算 賛成討論 
[2019-09-20]

 議案第57号,平成30年度調布市一般会計歳入歳出の認定につきまして、公明党を代表し、決算認定の立場から討論を行いました。
(討論内容)
議案第57号,平成30年度調布市一般会計歳入歳出の認定につきまして、公明党を代表し、決算認定の立場から討論を行います。

 平成30年度は、基本計画の最終年次として、市民の安全・安心の確保や市民生活の支援に継続的に取り組むとともに,「横断的連携」と「まちの魅力発信」の2つのアクションにより、4つの重点プロジェクトをはじめとした各施策・事業を着実に推進されたものと評価いたします。
 一般会計の歳入決算額は,965億円余であり,前年度と比較して38億円余の増となっておりますが、そのうち市税収入については,法人市民税において特殊要因による減収影響があり、前年度から減となっています。一方,市税収納率につきましては、各種取組により、前年度を0.1ポイント上回る98.4パーセントを確保されており、評価するものですが、収入未済額や不納欠損額の更なる縮減に向けて、引き続き収納強化に努められますようお願いいたします。
調布市は、普通交付税の不交付団体であることから自主・自立的な財政運営が求められる中、国や東京都の補助金をはじめ、歳入の最大限の確保に努められたことを確認いたしました。また、鬼太郎ひろばの整備では、クラウドファンディングによる寄附金の募集を実施されたことは、新たな財源確保の取組であるとともに,事業のPRや調布の魅力発信にもつながる取組であったと高く評価いたします。今後も、様々な角度からの歳入確保に取り組まれますことを要望いたします。
また,基金については前年度繰越金などを活用した積立てが行われ、平成30年度末の基金残高は168億9000万円余となっています。
このうち公共施設整備基金については、学校施設をはじめとする公共施設の老朽化対策などに適切に対応していくために、引き続き充実に努められますことを要望いたします。 

次に、歳出につきましては,決算額919億円余であり前年度と比較して37億円余の増となりました。
 基本計画における4つの重点プロジェクトを中心に、主な施策や取組について述べさせていただきます。

まず,「強いまち」をつくるプロジェクトですが、防災対策として、避難所における対応能力向上のため,防災備蓄品の確保・充実のほか,防災行政無線のデジタル化に取り組まれています。全国的に自然災害による甚大な被害が発生していますが、これらを教訓として、さらに感染症対策や乳幼児の液体ミルク、アレルギー食材等、防災備蓄品の充実に努めていただくとともに、今後も女性の視点や高齢者、障害者など要支援者への配慮等に留意されるなど、防災対策への強化をお願いいたします。
防犯対策としては、特殊詐欺被害の防止対策としての自動通話録音機の無料貸出を推進されたことを評価するとともに、今後も警察等の関係機関と連携して対応されますことを要望いたします。また、学校通学路の防犯カメラ設置に加え、街頭防犯カメラ設置の取組を開始されたことを評価いたします。庁用車のドライブレコーダーですが、あおり運転等(など)大きな社会問題となっています。安全運転緒啓発や犯罪抑止に加え、事故発生時の明確な状況確認にもなることから、早期に全ての車両に設置して頂くよう要望致します。

次に,「安心して住み続けられるまち」をつくるプロジェクトについてです。高齢者施策では,引き続き,認知症対策や見守りネットワーク事業に取り組まれていますが、引き続き支援の充実を要望いたします。
障害者施策では、医療的ケア児の支援体制整備やFC東京との協働による「障害児・者フットサル事業」などについて評価いたします。健康施策では,産後ケア事業を引き続き実施されたことは評価しますが、支援の必要な人への周知方法や利用手続きへの工夫等についても取り組まれますことを要望いたします。また、新たにおたふく風邪予防接種に対する助成を開始され、さらには、里帰り出産に伴う定期予防接種費用,おたふく風邪予防接種費用への償還等の取り組みについても評価いたします。
 保育園待機児童対策については、認可保育園1園の整備と認証保育所1園の認可化により、163人の定員拡大を図るとともに、新たな取組として新設保育園等の空きスペースを活用し、1・2歳児を受け入れる「年度限定型保育事業」が開始されました。引き続き、待機児童の解消に向け、創意工夫により取り組まれることを求めます。また、幼稚園における預かり体制の充実支援や2歳児への幼稚園児保護者負担軽減補助の実施について評価いたします。
小・中学校施設の整備については、不足教室への対応や老朽化対策、非構造部材の耐震対策に取り組まれたほか、特別教室の空調については、全ての小・中学校で設置が完了するなど、児童・生徒の良好な学習環境の確保に着実に取り組まれたものと評価しております。今後は、災害時の避難所ともなる小・中学校体育館への空調設置を着実に進めていただくよう要望いたします。あわせて、災害対策の観点からも、スポーツ施設の体育室への空調設置についても進めていただくことを要望いたします。また、通学路通学路の安全対策として、全小学校への防犯カメラを設置したほか、危険なブロック塀を撤去する等、児童・生徒の安全・安心への取り組みに評価しております。さらに、これらの取り組みが推進されますことを期待しております。
 学校給食における食物アレルギー対応については、引き続き、教職員対象の研修等が実施されたほか、若葉小学校では、給食室改修に合わせてアレルギー対応調理室が整備されました。引き続き、食物アレルギー対応方針に基づき、子どもや保護者が安心できる体制の推進を要望いたします。

「利便性が高く快適で豊かなまち」をつくるプロジェクトにおいては,調布駅前広場や鉄道敷地,都市計画道路,区画道路など、中心市街地の整備を前進させたほか、オリンピック・パラリンピック競技会場周辺の基盤整備に取り組まれました。まちづくりに当たっては、引き続き、子育て世代,高齢者,障害者の立場に立ったユニバーサルデザインに配慮して取り組まれるよう要望いたします。空き家対策については,予防といった観点も含め、様々な取組を進めるとともに、相談に対する速やかな対応などについて評価いたしますが、今後空き家計画の策定や条例の制定などについても、具体的な取組をさらに推進されますことを要望いたします。
まちの活力を高める取組については、市内映画・映像関連企業と協力し、「シネマフェスティバル2019」を開催するなど、「映画のまち調布」ならではの市内外へのPRに積極的に取り組まれたことを評価いたします。引き続き、商工会・商店会とも連携し、市内全域の商業の活性化につながる取組を要望いたします。また、調布の魅力発信事業の一つとして、「わが町調布」のミュージックビデオにつきましては、調布のまちに対する市民の愛着を醸成する素晴らしいビデオが出来たと思っておりま。しかも最小の経費で工夫し、スピーディに制作されたことを高く評価するものです。今後、このミュージックビデオを積極的に啓蒙し活用されることを期待致します。

いよいよ本日開幕を迎えるラグビーワールドカップ、そして来年の東京2020大会の開催により、産業・観光振興,スポーツ振興,国際交流・平和,福祉施策など、まちづくりへの波及効果が大いに期待されるところであります。「豊かな芸術文化・スポーツ活動を育むまちづくり宣言」に基づく取組の展開とともに、バリアフリーのまちづくりの推進をはじめ、パラリンピックと連動する取組を充実し、パラリンピック・レガシーの創出につなげていただきたいと考えます。また、開催都市の環境整備として、
受動喫煙防止条例を制定されましたが、条例の周知啓発に一層の努力をお願いします。

「うるおいのあるまち」をつくるプロジェクトにおいては、特別緑地保全地区である仙川崖線緑地の用地を取得するなど、貴重な緑を後世に引き継いでいこうという取組を評価いたします。また、公園につきましては、子どもから高齢者まで様々な方が訪れる場所であることから、トイレのバリアフリー化など、利用者に配慮した環境整備に努めていただくことを要望致します。さらに、公園の再編計画についても、ボール遊びが出来る公園等、特に市民から要望が多いものについては、東西南北の地域を均等に設置するような計画を要望いたします。
最後になりますが、本年度は新たな基本計画の初年度となりますが、市民一人一人に寄り添った生活支援、福祉増進に向けて積極的に取り組まれることを期待し、平成30年度一般会計歳入歳出決算に対して、認定の立場からの討論とさせていただきます。



 




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